御坊市の紀州鉄道と兵庫県を拠点に活動しているイラストレーターもふもふ堂がコラボして、紀州鉄道と御坊をイメージした風景画のイラストが完成した。5月5日に開く「きてつフェスタ」でお披露目する。イラストはタイトルを付けておらず、地域住民に〝名付け親〟になってもらおうと、当日来場者に応募してもらう。今後はグッズ販売も展開する計画で、新商品として鉄道ファンに人気を集めそうだ。
 紀州鉄道はことしの創業90周年を記念して、ホームページの制作に取り組む中で、「鉄道という硬いイメージから柔らかい雰囲気にしたい」と、写真ではなくイラストを取り入れることを発案。もふもふ堂のイラストを知人から見せてもらい、柔らかいタッチがイメージにぴったりだったことから連絡を取って、コラボが実現した。
 紀州鉄道企画営業の羽岡信義さんが紀州鉄道と御坊らしさが出るようにと沿線で写真を撮影し、気に入った場所で写した1枚を持ち込んでイラストにしてもらった。水田の中を走るのどかな雰囲気で、水路に映る車両、遠くに見える民家も描き、御坊のまちに紀州鉄道が溶け込んでいる様子がうかがえる1枚に仕上がった。
 妻がすさみ町出身で、帰省の際に御坊に何度も立ち寄ったことがあるというもふもふ堂は「1両編成の車両が珍しく、車両というよりかわいい生き物のように描きました。周りの風景と相まって、ゆっくり走る姿にほのぼのした雰囲気が伝わるとうれしい」と話している。
 作品はきてつフェスタ当日から紀伊御坊駅で展示する。多くの人に愛着を持ってもらおうと、タイトルは地域住民から募って名付ける。きてつフェスタ当日来場した人に応募用紙を配布し、応募の中から同鉄道社員ともふもふ堂で審査して決める。イラストを取り入れた新たなグッズも開発、販売していく考えで、羽岡さんは「イラストを見て、素敵なタイトルをつけてほしい。いろんなグッズに活用して、多くの人に親しんでもらいたい」と願いを込めている。
 きてつフェスタは5日午前10時から紀伊御坊駅で開催される。
 もふもふ堂は、兵庫県を中心に求人情報誌の表紙イラストや商店のパッケージイラスト製作、ポストカードの販売、個展など幅広く活躍している。