世耕弘成経済産業大臣(ロシア経済分野協力担当大臣)は22日、印南町商工会館で国政報告会を開いた。国会をにぎわせている〝モリカケ問題〟(森友・加計学園)について、安倍晋三総理に問題がないことを強調。経済産業大臣として各国と交渉する中、ロシアやインド、アフリカなどとさまざまな国が日本に注目していることを説明し、「こんなときこそ強い経済基盤、政権の建て直しが必要」と訴え、「〝モリカケ問題〟で安倍内閣を倒れさせてはいけない。皆さんの冷静な判断を」と呼びかけた。
世耕大臣はまずモリカケ問題について「1年以上議論されているが安倍総理が何かしたという話は一言も出ていない。森友学園は近畿財務局、加計学園は総理秘書官、内閣府、文科省の担当者らが言っているという話ばかりで、理財局の決済文書の書き換えも安倍総理が指示していない」と説明。安倍総理が政府の信用を取り戻すために「膿を出し切る」と述べていることに賛意を表し、「理財局の書き換えは責任者を明確にして処分する。森友学園については非があるとすれば昭恵夫人が名誉校長になったこと。今後は名誉職を引き受けるときなどは首相官邸がしっかりチェックする。加計学園については親友とはいえ食事やゴルフをしたことで誤解を招いた。今後はこういった国民に不信を持たれるようなことはしないと断言し、このことに決着をつけるべき」と述べた。
5月に日露首脳会談を予定していることや、ゴールデンウィークに自身がロシアやインド、アフリカの訪問を予定していることを紹介。「さまざまな国が日本を注目しているこの機会に、政権の支持率低下は交渉にも影響があり、国益を損なうことになりかねない」と訴え、現政権の支持を呼びかけた。