先日、日高川支流の初湯川(日高川町)にアマゴ釣りに出かけた。渓流の女王と呼ばれ、小判型のパーマークと赤い斑点の入ったきれいな魚だ。この釣りの醍醐味は魚を釣るだけでなく、自然豊かな渓流の中で過ごすということにもある。この日の釣果はあまり冴えなかったが、それでもきれいな魚体を見ることができて満足だった▼釣りは好きで、小さい頃から楽しんでいる。近年は海釣りに行くことが多く、渓流釣りは二十数年ぶり。これまでも行く機会がなかった訳でもないが、「鑑札(年券5400円)を買ってもあまり行くことがないのではないか」などと躊躇(ちゅうちょ)し、行かず仕舞いを繰り返していた。しかし、実際に行ってみると、とても楽しい。「もっと前から渓流釣りを楽しんでおけばよかった」とちょっと後悔してしまうほどだった▼日常的に継続していることは比較的行動に移しやすい。しかし、新しいことに挑戦したり長年やっていなかったことをまた始めたりするのはちょっと勇気がいる場合もある。例えば、習い事の教室に入ろうと思うことがあっても、「続けていくことができるのだろうか」「他の教室生とうまくやれるのか」などと心配ごとが脳裏を横切ってしまう人もいるだろう。筆者が渓流釣りから遠のいていたのも、そういうことに似た感覚だったのかもしれない▼3月の卒業シーズンだが、4月からは新しい年度を迎える。進学や就職などで生活環境が変わり、いろんなことにチャレンジする機会も増えてくるだろう。何かを始めやすい時期でもある。尻込みせずにまずは第一歩を踏み出してみてはいかがだろう。「あの時にやっておけばよかった」と後になって後悔しても遅すぎることがある。 (雄)

