社会的に大人と認められる日が成人式。現行の日本では20歳が大人への第一歩で、本紙でも成人式を伝える紙面では「大人の自覚と責任を胸に」などの見出しが躍る。世界に目を向けると、何をもって成人とするかは国によって異なり、かつての英国では騎馬用の重い防具をつけられる年齢として21歳が成人とされていた。民族によっては「獲物を捕って一人前」という考え方もあるようで、テレビで紹介されていた記憶では、マサイ族は「ライオンを狩る」、別の国では「木のツルで足首をくくってバンジージャンプ」などがあったように思う。
この日本で、成人年齢を現行の20歳から18歳に引き下げる民法改正案が去る13日に閣議決定され、国会に提出された。2022年4月の施行を目指している。成人年齢の変更は民法公布以来約140年ぶりという。18歳といえば、高校3年生で迎える人が多い。筆者の高校3年生のころを思い浮かべてみても、恥ずかしながら大人の仲間入りというにはほど遠い記憶しかない。同じ教室で学ぶクラスメートでも成人と未成年が混じっているというのも、なんだかピンとこない。
一方で、飲酒、喫煙、競馬などの公営ギャンブルは現行通り「20歳未満禁止」が維持される方針という。成人しても酒を酌み交わせない、何をもって成人なのか、意義がまだ分かりにくいのが現状であろう。報道によると、もちろんメリットもたくさんあるし、デメリットも懸念されている。年齢で線引きするのは一つのけじめとして大切なことだが、成人式をいつ行うのかなど、本人がけじめをつけ、自覚と責任を持てるような仕組みになるよう、今後、十分検討されることを願う。 (片)

