由良町は、外国人350万人のフォロワーを有するフェイスブック(FB)ページ「Japan OLD」を活用したインバウンドプロモーションをスタートさせた。このフェイスブックの運営会社が地方の素晴らしい文化を外国に発信しようと、国内20市町村限定で連携協定を締結し、無料で行っている活動の一環。定期的にフェイスブックで観光情報を配信し、外国人観光客の誘致につなげる。
 フェイスブックを運営している㈱DMoX(本社=東京都、森田大輔代表取締役)では、すでに外国人観光客が多く訪れている都市部だけでなく、素晴らしい文化を持つ地方も外国人にPRしようと、20市町村と連携協定を締結。フェイスブックに無料で観光情報などを掲載している。同社としてはフェイスブックの内容充実でフォロワー数を現行の350万人から500万人、1000万人と増やしていきたい狙いもある。
 県内では由良町と白浜町が同社との連携協定を締結。森田代表の父が白浜町出身という縁で、白浜の観光関係者から白崎海洋公園を通じて由良町に話が持ち込まれた。同町では外国人観光客増加に伴う地域活性化につなげようと、同社と連携することにし、今月1日付で協定を結んだ。
 すでにフェイスブックに同町の情報が初投稿されており、美しい白崎海岸の写真を掲載するとともに、英語で「白崎海岸では、あなたがまるでエーゲ海にいるような気分になります」などと紹介している。
 今後も1日1回から週1回程度、同町の独自の文化や魅力的な観光スポットを掲載。ターゲットとなる「日本が好きなアジア圏の20代から30代半ば」に見てもらえるよう日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国語に切り替えもできる。