花の生産技術を高めようと日高地方花き連合会(佐藤公彦会長)が昨年から開いている「花き品評会」の受賞作品が決まり、最高の金賞には前田昌紀さん(33)=御坊市名田町野島=のスターチス、浜田正さん(41)=同=のカスミソウ、山本修功さん(47)=同町楠井=のバラが選ばれた。
 12品目64点の出品があり、JA紀州や日高振興局職員、農業試験場研究員ら6人が、観賞価値があるか、品種の持つ特性が発揮されているかなどを審査。高い栽培技術がうかがえた金賞3点、銀賞5点、銅賞7点を選出した。
 前田さんは品種フェアリーピンクを出品。講評では「発色に優れ、ガクの伸びやかな開きを伴ったブラシのボリューム感が圧倒的で、審査員の満場一致で決まった」と高評価を得た。代理で出席した父の敏雄さん(66)は「息子も励みになると思います」と喜んでいた。
 浜田さんはホワイトベールを出品。「最も品質が低下しやすいこの時期の品としては間延びが抑えられ、切り花全体にバランス良く開花している」と支持された。浜田さんは「昨年は銅賞で、金賞に選ばれてうれしい」と笑顔いっぱい。
 山本さんは白いバラのアバァランチェを出品。「持ち味である花のボリューム感を引き出しており、1本1本の品質の揃いが抜群で、一目で見る者を引きつける魅力あふれる作品」と絶賛された。山本さんは「土作りや温度と水管理に気をつけています。金賞はうれしいですね」と話していた。銀賞、銅賞は次の皆さん。
 【銀賞】山野茂、山下勝也、睦又常由、芝本貴史、尾曽紀文【銅賞】山添弘文、菊地勝、笠井一暁、有地秀和、笹本雅也、堀真人、堀秀男