「最近は乳幼児健診に父親が一緒に参加しているのをよく見る。感覚では4割ぐらい」とは、先日、御坊市役所職員で1年間の育児休業を取得した塩崎卓礼さんがワークショップの中で話していた言葉。育児に父親が積極的に参加する、最近ではごく当たり前のように思う。それでも長期の育休を取得するとなると、なかなかハードルが高い職種が多いのが実際だろう。塩崎さんも、たまたまタイミングがよかったから取れたと言っていた。そしてもう一つ、記事でも紹介したが、公共施設や商業施設に男性用のおむつ交換室や授乳室があまり普及していないとの指摘。ぜひ、生の声が届いてほしいと願う。
厚生労働省は、2020年に男性の育休取得率13%を目標にしている。2016年のデータでは3%余りなので、実現には厳しい数字である。取得率を上げるための取り組みの一つが、男性の仕事と育児の両立を促進し業務改善を行っている企業を表彰する「イクメン企業アワード」、部下の仕事と育児の両立を支援する上司を表彰する「イクボスアワード」という。飛躍的に取得率が上がるかは別にして、社員の実情を把握し、働きやすい環境を整える姿勢を促す意味では素晴らしいといえる。
育休を取らなくても、仕事を早く切り上げて帰宅する、休みの日は目いっぱい子育てを楽しむ、そんなイクメンは身近にたくさんいる。職種にもよるが、企業側が社員一人一人の家族構成にしっかり目を向ければ、仕事の負担を少し減らすなど子育てしやすい環境を作るのは難しくない。社員の子どもは何歳で、何人いるのか、夫婦共働きなのか。もしも知らないのなら、そこがスタートラインだ。 (片)

