ことしも充実した1年が終わろうとしている。振り返れば入社した22年前、右も左も分からないまま、がむしゃらにネタを探し、記事を書くのも悪戦苦闘していた。
 最初に担当したエリアは由良町、次いで旧川辺町、美浜町、御坊市、そして現在は再び由良と日高の2町を回っている。特に御坊市は11年間担当させていただき、市政からまちネタまで、多種多様な情報をさばくのに苦労した。そんな中で記者として大きく成長させてもらえたと思うし、多くの人との出会いは素晴らしい財産。お陰で取材の方法や記事の書き方という点でみれば、記者として一定のレベルに来たのではないだろうか。
 この間、会社の新聞制作システムも大きく変化した。筆者が入社した当時、カメラはフィルム、記事原稿は手書き。さらに印刷した文章をカッターで切ってのりで張り、紙面の原版をつくっていた。いまはというと、デジカメで撮影、記事はパソコン打ち、印刷用の原版もパソコンで制作。格段に印刷までのスピードアップが図れ、より一層新しい情報を読者に提供できるようになった。ただ、これからの新聞はどうなっていくのか、不安な面がある。というのは、インターネットの普及で若者たちの活字、紙離れが急速に進んでいるからだ。どう対応していくのか、日高新報に限らず新聞社が生き残るための分岐点に来ているといってもいい。
 日高新報は来年9月に創刊90周年を迎え、筆者は定年まで折り返しに突入していく。オピニオンリーダーとして、一記者として地域のために何ができるのか、常に自問自答しながら、いろんな意味で〝限界突破〟できる一年にしたい。    (吉)