御坊市の介護保険事業計画策定委員会が22日に福祉センターで開かれ、第7期介護保険事業計画(2018~20年度)に盛り込む保険料案を決めた。基準月額は6424円で、現行の5790円から1割以上の634円アップ。これまでは所得に応じて9段階だった区分を11段階に増やし、所得の多い人にはこれまで以上に負担してもらうことで、保険料の上昇幅を抑制する新しい方法を採用した。
 介護福祉課は、今後も人口は減少する一方、高齢化率はさらに高くなり、要支援・要介護認定者数や介護サービスの利用はますます増えると見込まれることから保険料の上昇はやむを得ないことを説明。介護や看護の人材不足から訪問介護・看護の利用の上昇率は少なくなっている現状から、今後3年間で小規模多機能型居宅介護施設か看護小規模多機能型事業所いずれか1施設と、グループホーム1施設の合わせて2施設の整備を計画していることも報告した。
 これらの現状を踏まえ、次期計画期間となる2018~20年度の給付見込み額は施設整備有りで74億9774万円、施設整備なしでも74億3747万円、地域支援事業費は3億5473万円、第1号被保険者の総計2万1856人、負担割合23%、保険料収納率98・5%、基金残高約4900万円を全額取り崩す前提で次期保険料を試算。さらに、保険料の上昇を抑制するため、これまで9段階だった区分に、新たに2段階を新設して11段階にする方法を紹介。すでに取り入れている和歌山市を参考にしており、現行の最高額である「第9段階」は本人所得290万円以上が対象だが、300万円以上400万円未満に変更し、400万円以上800万円未満を「第10段階」、800万円以上を「第11段階」とすることを提案した。
 その上で基準額は①6499円(施設整備有り・9段階)②6424円(施設整備有り・11段階)③6448円(施設整備なし・9段階)④6373円(施設整備なし・11段階)の4パターンを提示。委員からは「施設整備する見込みで保険料をもらっておいて、結果的に整備できなかった場合はどうするのか」「保険料が上がる前提だが、もっと抑制する方法はなかったのか」などの質問があり、「もらい過ぎになっても基金に積み立てることになるので、次期保険料を算定するときに充てられる。保険料については人口が減り、要介護者が増える中で現状維持や減少は難しい」などと理解を求めた。採決の結果、②を支持する委員が最も多く、委員会として6424円にすることを承認した。
 基準月額は第5段階の「課税世帯で本人非課税、合計所得80万円以上」の人が支払う保険料で、次期試算では第1段階は2891円、最も高い11段階では1万3490円となっている。
 本年度介護報酬等が確定しておらず、金額は変動する場合もある。