正月に行われるある高校の同窓会で、マイしんぶんを発行させていただくことになった。昭和30年代後半生まれ、いまは50代半ばの人たちの会。師走の慌ただしさのなか、取材でお話を聞きながら、懐かしい御坊のまちがよみがえり、話はつきない。
マイしんぶん同窓会バージョンは、やはり時間の経過が最大の軸となり、学生時代の出来事やブーム、ヒット曲から世相を振り返る。今回は35年から40年ほど前にさかのぼり、インベーダーゲームやルービック・キューブといった流行の化石がゴロゴロ出てくる。
昭和の懐かしい映像には必ず、フォークソングと学生運動の映像が出てくる。同窓会の皆さんは70年安保の学生たちをリアルに見て育った世代で、デモなど学生運動こそなかったものの、時代の空気には政治や体制に反発する「学生パワー」の名残りがあったのだろう。
同窓会に出席される恩師もその点、「ずば抜けた秀才はいなかったが、学年全体がよく勉強できたし、何をするにも元気だった」と振り返る。学校側が決めたことに納得できない生徒の代表が職員室に押しかけ、「いかがなものか」と抗議にきたこともあり、これもいまではまずありえず、学生が「元気」だったということか。
ほかにも、当時のキーワードには「校内暴力」「金八先生」「聖子ちゃんカット」などがあり、ローカルネタでは「千寿堂」「こまため」「山下のせち」など。少しやんちゃな男子には「パッソル」「ボンタン」「ブラックウルフ」などが懐かしくってたまらない。
久しぶりに再会する友達、互いの近況、思い出話に時間を忘れ、遠い日の記憶がまるで昨日のことのようによみがえる同窓会。その感動がかたちとなって残るマイしんぶんになれば、と願う年の瀬。 (静)

