みなべ町の西岩代地区と東岩代地区にまたがる岩代大梅林が来年から休園することになった。パイロットを利用した生産農園を観光に活用しているため、現在植えられている梅の木が改植時期を迎えていることが大きな要因。運営する観梅協会では「観梅客に十分に花を楽しんでもらうことができなるため。やむなく決断した」と話している。
観梅時期になると毎年取材に訪れたが、小高い丘の上から見下ろす眺めは素晴らしかった。一面に梅の白い花が咲き誇り、まさに白いじゅうたんを敷いたような光景だった。観梅客は県内のほか京阪神などからも訪れ、シーズン中は大勢でにぎわった。1995年の開園からみると、入園者の最高は2013年の8861人で、23年間を合計すると約13万人になる。地元に対する大きな経済効果があったほか、ブランドとなっている「みなべの梅」のPRにも貢献した。
運営や観光梅林の立ち上げには地元の青年たちが中心となって大きな力を発揮した。「パンダのついででいいんです」とちょっと変わったフレーズによるPRや夜に観梅を楽しむイベント「夜梅祭」などを考案。独自の土産物品の開発も手がけ、て次々と斬新なアイデアを運営に生かした。取材で訪問するたびに、地域の若者たちの力を感じさせてくれた。
観梅協会によると、梅林が再び再開するめどは立っていない。植え替えが完了しても、木が育って見ごろとなるまでには少なくとも数年の月日がかかる。一度止めてしまえば、元通りのにぎわいを取り戻すには容易なことでない。しかし、また新しい若い力がきれいな花を咲かせ、見事な梅林を復活させてくれることを祈っている。(雄)

