第29回MOA美術館児童作品展の中紀審査があり、絵画の部で日高地方から内原小学校6年の坂成海さんが描いた「アジをさばくおばあちゃん」が最高賞の知事賞(同館奨励賞)に選ばれた。2年連続の快挙で、11月下旬に開かれる全国審査に進出する。
 中紀審査には、日高・有田地方の小学校から1060点の応募があり、各賞を選考。日高地方からは、特賞14、金賞3、銀賞7、銅賞9、佳作10、入選50の計93点が選ばれた。
 坂さんは御坊市塩屋町に住む祖母がアジを包丁でさばく姿を描き、まな板の木目や網の目の細かい麦わら帽子などもリアルに表現。受賞に際して「昨年はクリーニングするお母さんの絵を描いたので、ことしはおばあちゃんを描きました。2年連続の受賞は信じられないです」と大喜び。昨年の全国審査では厚生労働大臣表彰を受賞しており、ことしの全国審査に向けては「また入賞して静岡県にあるMOA美術館での表彰式に出席したいです」と話していた。
 中紀審査で入賞、入選した123点の展示会は、21・22日に有田中央高校同窓会館で開催。22日には同会館で表彰式もある。