12日昼、日高川町上田原の林道で軽トラックが道路から約10㍍下の雑木林に転落し、運転していた地元の90代男性が頭を強く打って死亡した。御坊署管内の死亡事故はここ20日間で2件目。いずれも高齢者が犠牲になっている。
 亡くなったのは上田原の無職、古田一郎さん(92)。現場は上田原の県道御坊中津線から上越方の国道424号方面へ約500㍍進んだ林道で、調べによると、午後1時25分ごろ、古田さんの運転する軽トラックが上越方方面から自宅のある上田原方面へ走行中、緩やかな右カーブで道路左側の雑木林に転落した。車は木に引っかかった状態で転覆。近くで作業中だった女性が事故に気付いて119番通報した。日高広域消防が出動し、古田さんを車から救出、引き揚げたが、古田さんは心肺停止の状態。救命処置を施されながら御坊市内の病院に搬送されたが、午後3時、脳挫傷等によって死亡が確認された。
 事故現場は幅4㍍に満たない舗装された道路。ガードレールは付いていなかった。同署が詳しい事故の原因や通行目的などを調べている。
 ことし御坊署管内では、9月23日に続いて3件目の死亡事故。3人目の交通犠牲者となった。ここ2件は日高川町内で連続発生。いずれもシートベルトをしていなかったとみられている。