日高地方にもたくさんあるコンビニ。その名の通り便利なところで週に何回も立ち寄っている。自分がほしい商品を手に取って支払いを済ませるとすぐに店を出る。多くの人はそういう風に短い滞在時間で買い物を終わらせていると思う。よく利用する人でも、店内の様子はいつもと同じように感じているだろうが、細かな部分にまで気を配ってみると若干の違いに気がつく。
 ポスター、値札、幟などの販促ツールがその一つ。これが結構入れ替えられている。商品一つ一つにずらりと表示されているケースもあって付け替え作業は大変だと思うが、「効率」を追求してカバーしているという。
 全国に1万8000店を展開する大手コンビニの場合は社員が付け替えや取り付けを実際にやってみて、ストップウオッチでタイムを計測。いかに短時間でやれるか、何か工夫ができないか考えられている。1店舗で仮に1秒作業の短縮が図られれば全国で1万8000秒、5時間の効率化が達成できる。景気が回復し、スタッフが採用しにくくなっている、人手不足が深刻な状況に直面する中、無駄の改善で作業を効率化することで対応しようとしている。作業が単純になればなるほど、「採用、即戦力」で新人のアルバイトでも仕事ができるようになる効果も得られる。
 1秒や1円のカットに努めるのは、些細なことだが、その意義は計り知れないほど大きい。小さなことでも実現できれば働く人たちに達成感が生まれ、意思の疎通、目的意識の共通化、チームワークの向上にもつながるだろう。「小さなことからコツコツと」というとけち臭いイメージだが、決してバカにはできない。何もしない、それに考えないよりははるかにましだ。  (賀)