御坊市出身で東京を拠点に国内外で活躍するイラストレーター中川貴雄さん(38)が3日、母校の湯川中学校(柴田耕治校長)で「考える力をみにつけよう~未来は自分で切り開ける~」をテーマに特別講演し、後輩たちに熱いメッセージを送った。
御坊市まち・ひと・しごと総合戦略の一環で、子どもたちに夢や希望を持ってもらおうと初めて開催。全校生徒171人と保護者、地域住民も来場した。中川さんはアルバイトしていたコンビニで新商品を説明する絵を描いていたとき、オーナーから専門学校を勧めてもらってこの道に進んだエピソードを紹介。2007年から東京に進出したが、約4年間は苦労の連続だったとし、「好きな作家に影響を受けていたので、出版社を回っても絵が似ているといわれた。ある担当者に、人と似た絵を描いている人に仕事は頼まないと言われたのが一番キツかった」と振り返った。
それでも諦めず、この担当者には新しい絵を描くたびに見せにいったことで認められ、仕事を頼まれるようになり「諦めなかったことが仕事にもつながった。成功の裏にはたくさんの失敗がある。皆さんも失敗を怖がらず、いろんなことにチャレンジしてほしい」とアドバイス。「将来の夢や目標が見つかっていない人が多いと思う。自分は何をやりたいのか、考え続けることで見えてくる」と考える力を養うことの大切さも訴えた。
生徒たちからの質問にも答えたほか、幼なじみで絵本「なんにでもレナール!」を一緒に出版した玉置永吉さんも特別出演し、盛り上げた。生徒会長の藤﨑柊登君(3年)は「たくさんの失敗が成功への一歩になることが分かりました。失敗を恐れず前を向いていく、今を生きる経験を大切にしていきます」と話した。

