町制60周年を迎えた印南町で23日、記念イベントが行われ、町内外から約3万人の人出でにぎわった。餅まきで幕を開け、漫才、ダブルダッチでステージは大盛り上がり。印南音頭のあと、花火大会では節目を祝う色とりどりの約2500発が夜空を焦がした。
 台風の影響で1週間延期しての開催。会場の印南漁港には町の人口をしのぐ大勢の人が来場し、餅まきで盛大にオープニングを飾った。主催者を代表して実行委員会の楠本勝彦委員長が開催に向けた協力に感謝した上で「先人、町民の皆さんのエネルギーをいただいてのイベント。60年後の120周年も活力あるエネルギッシュなまちであってほしい」とあいさつ。日裏勝己町長も「この場所(印南漁港)から始まり、かつお節発祥の地となったときの苦労、努力があって、いまの印南町が存在する。その由緒ある場所で還暦のイベントが開催できてうれしい」と述べた。
 ステージイベントは漫才でスタート。吉本の武者武者に続き、かつみ・さゆりが登場すると、おなじみの「ぼよよーん」や掛け合いで爆笑を誘った。その後、「NEWTRAD」が2本の縄を使って跳ぶ縄跳び「ダブルダッチ」で圧巻のパフォーマンスを披露。伝統の印南音頭を踊ったあと、約50分間にわたって記念イベントを彩る美しい花火が打ち上がり、集まった人らを魅了した。