最近はテレビをほとんど見なくなった。仕事から帰って夕ご飯を食べたあとは決まって布団に寝転がってスマホをいじる。テレビだと画面を家族で見るため会話が生まれやすいが、スマホだと自分だけの世界になってしまい、家族との会話は必然的に少なくなる。気をつけようと思っているが、ついつい1人で過ごしてしまいがちだ▼公益法人日本生産性本部などが今春の新入社員に行った調査で、「職場の同僚、上司らと勤務時間以外は付き合いたくない」との回答が調査を始めた1969年以降で過去最高の30・8%(昨年比10・1㌽増)だったという。あまり人と関わるのが好きでない人が増えていることになる。筆者もどちらかといえば、プライベートは1人で過ごす方かもしれないが、周りと関わりが少なくなると人間関係がうまくいきにくい。最低限の付き合いはやはり必要だ▼人の交流する手段の1つとしてイベントがある。大勢が集まることで親睦を深めるきっかけになるし、スタッフ同士が準備作業などを一緒に行うことで絆も強まる。しかし、近年は昔から伝わる地域の行事(イベント)が取りやめになったり簡素化されたりする傾向にある。盆踊り1つとってみても,「以前に開催されていたが、いまはなくなった」という地域はけっこう多いのではないだろうか。人と関わりを好まない若者が増えてきているのもこうしたことが要因かもしれない▼みなべ町の新町区の「地蔵まつり」も簡素化された行事だったが、ことしから大勢の人に参加してもらおうと子どもから大人まで楽しめる内容を取り入れて行われた。白神謹二区長は「人口が減少している中、住民が集まる機会は大切」という。こうした動きが地域の活性化につながるのだろう。 (雄)

