百貨店を経営する㈱三越伊勢丹のバイヤーとコラボレーションして県産品のブラッシュアップを図る、県のわかやま産品魅力再発見事業の参画事業者が、決まった。県内で多数応募があった中から審査を行い、14事業者を選定。日高地方からは美浜町浜ノ瀬、谷国水産(谷信子代表)の漬生しらす、日高町原谷、㈲金﨑竹材店(金﨑昭仁代表)の特産黒竹の箸が選ばれた。
同事業は、生産現場に三越伊勢丹のバイヤーが密着し、事業者と協働しながら百貨店目線で商品の改良や新商品の開発に取り組もうと初の試み。1次、2次審査を行ったうえで、バイヤーが現場視察などを行い、参画事業者を決定した。今後、改良された商品は、本年度中に三越伊勢丹の新宿、日本橋、銀座の基幹3店でお披露目イベントが行われて、販売スタート。さらに首都圏内の他の店舗でも展示、販売を目指しており、わかやま産品のPRやブランド力のアップにつなげていく。
谷国水産は、大正6年に創業。鮮度がよいしらすを使った「特鮮釜揚げしらす」が有名。今回の魅力再発見事業ではおととし新開発し、昨年プレミア和歌山に認定された漬生しらすに改良を加える。生しらすをしょうゆベースの特製ダレに漬け込んで、紀州みなべの梅酢で奥深い味わいに仕上げた商品。4代目の谷代表は「県内産の薬味を使って別の味を出していきたいと思います。都会に発信できるいいチャンスです」と目を輝かせている。
金﨑竹材店は、創業110年。黒竹は、文字通り黒色の竹で、「天然の艶と風雅さ」が特徴。家具の材料や室内装飾、竹垣、民芸品などに使われている。今回の魅力再発見事業では箸を改良していくが、先日訪れた三越伊勢丹のバイヤーは希少性からボールペンや約50種類ある民芸品にも高い関心を示していた。3代目の金﨑代表は「今後の販路開拓の広がりに期待できる。いい竹で最高の商品づくりができれば」と意気込んでいる。

