直接打撃制空手の体重別世界一を決める4年に1度の第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会が1、2の両日、カザフスタンで開催され、日高地方から男子軽重量級に出場した新極真会和歌山支部御坊道場の前田勝汰選手(24)=美浜町和田、御坊市役所=が見事優勝。悲願の世界王者に輝いた。7日、市役所に柏木征夫市長を訪ね、快挙を報告するとともに、無差別での世界一奪取へ意欲をみせた。
 大会は男女各4階級別に世界各国、地域の代表32人がトーナメントで熱戦を展開。前回大会3位の前田選手は初日の1回戦でカナダ、2回戦でリトアニアの選手にいずれも本戦で判定勝ちし、2日目は準々決勝でロシアの選手に本戦で上段前蹴りを決めて一本勝ちすると、準決勝は日本の加藤大喜選手と対戦した。試合は加藤選手が胸をつけての攻撃による注意を3回もらって本戦で前田選手が勝利。
 ロシアの選手と対戦した決勝は開始直後から突きの連打と下段で攻め立て手数で圧倒したが、本戦の判定では決着がつかず、勝負の行方は延長戦にもつれ込んだ。延長戦は相手の猛攻を冷静に見切りながら、得意の突きで攻勢に回って判定3―0。初の栄冠に喜びを爆発させた。
 初日は海外の慣れない環境とプレッシャーの中で動きが固くなったが、一転リラックスして臨めたという2日目は準々決勝の一本勝ちで勢いに乗り、頂点へ登り詰めた。
 今大会には兄で同じ御坊道場の優輝選手(26)=美浜町和田、志賀小学校講師=も男子中量級に出場。初戦でオーストラリアの選手に敗れた。
 市役所には道着姿に金メダルをかけ、上司で市水道事務所の脇村孝一郎所長とともに訪問。柏木市長から「素晴らしい、おめでとう」とたたえられ、「兄の分まで頑張りました」と振り返った。今後の目標について聞かれると「今回は体重別の世界大会。次は2年後にある無差別の大会で勝てるように頑張りたい」と力強く抱負。「今度は兄と一緒に優勝したいです」と笑顔を見せた。