由良町は、戸津井鍾乳洞進入路の改良事業で、乗用車同士の対向も難しかった箇所に待避所を整備した。鍾乳洞はおととし、インターネットでの全国発信などで18年ぶりに来場者数が1万人を突破したが、狭い進入路の問題があらためて浮き彫りとなっていた。ことしも夏場は今月22日から8月31日まで連日オープンする予定で、多くの人でにぎわいそうだ。
 鍾乳洞の進入路は町道で、延長約600㍍。幅員は3、4㍍で乗用車同士の対向が困難となっている。道に慣れた地元住民なら舗装されていない路肩に車を寄せて対向できる場合もあるが、京阪神方面からマイカーで来る不慣れな観光客にとっては交通の難所。夏場は多い日で一日当たり500人の利用があり、大混雑となったこともあった。
 今回、待避所が整備されたのは、進入路に入って100㍍ほど進み、急カーブを過ぎた場所。見通しも悪く、対向車が来た場合は立ち往生することもある。改良工事では、延長31㍍にわたりコンクリートの擁壁を設けて待避所にしており、既設ルートを含め幅員は6㍍で、乗用車同士の対向もラクラクとなっている。事業費は602万4240円。施工は江ノ駒の㈱イワキ建設(河本秀明代表)。進入路の改良事業は、今回の待避所のほかあと2カ所で予定しているが、実施時期はいまのところ未定。
 戸津井鍾乳洞は、平成元年にオープン。2億5000万年前の神秘的な鍾乳石が間近で見物できることや大人200円、子ども100円という格安の入場料で人気が再燃している。開園日は土・日曜日、祝日だが、子どもたちの春、夏、冬休みは連日オープンする。洞内の気温は年間を通じて約15度で、「夏は涼しく、冬は暖かい」のが特徴となっている。