大阪府内のある小学校が、4年生男子を対象に将来の夢を調査したという記事がネットに掲載されていた。1位がサッカー選手、2位は医者。ここまでは定番だったが、3位にYou Tuber(ユーチューバー)が入ったそうだ。ひと昔前は想像すらできなかった職業だ▼念のため筆者のような中高年に説明しておくと、ユーチューバーとはインターネットのサイトで自作の動画を投稿し、広告収入を得ている人たちのこと。再生回数が多ければ多いほどお金が稼げる仕組みになっている。中には収入が年間1000万円以上にもなるユーチューバーもおり、大人だけでなく子どもも活躍しているという。先日もユーチューバーの「HIKAKIN」がみなべ町の梅加工業者が製造する10万円の梅干しを食べた感想を投稿し、視聴回数が195万回以上(19日現在)となり話題になった▼その調査は都会の話だったが、日高地方のように都心から離れた地方の小学生はどんな職業に就きたいと考えているのだろうか。「田舎に住んでいても働くところがない」という大人の声はよく聞く話で、農業や漁業などでは後継者不足に悩んでいるのが現状だ。日本一の梅産地のみなべ町も例外ではなく、耕作放棄地が増えている。20年ほど前、「梅バブル」といわれた時代には山間部でも人口が一時的に増えるという現象がみられたが、今は小学校の児童数も減少傾向となっている▼地方の人口減少は若者が都会へと流出してしまうことが大きな要因。そこには就職という問題が密接に関わっている。小学生の夢には時代の流れが反映される。将来を背負う子どもたちにとって、どんな職業が魅力的に映るのか。日高地方の小学生が将来就きたい職業とは...。 (雄)

