日本青年会議所近畿地区和歌山ブロック協議会の第48回和歌山ブロック大会が21日、和歌山市梅原のノーリツアリーナ和歌山で開かれ、県内各青年会議所の優秀な事業をたたえる褒賞で、御坊青年会議所の「遊・友スクール2016in北山村~五感で感じ、大自然に学ぼう~」が最優秀グランプリを獲得。体験、交流を通した青少年・人材育成の事業として高い評価を受けた。
 褒賞には県内8青年会議所から14事業のエントリーがあり、書類審査とプレゼンテーションを実施。①地域活性化(まちづくり)②青少年・人材育成③会員交流・広報活動・例会――の各部門グランプリと全部門中最高評価の最優秀グランプリを選定し、大会当日に結果を発表、表彰が行われた。
 御坊の事業は昨年7月23、24の2日間、メンバーとともにみなべ町を除く日高地方の小学5、6年生が参加して開催。北山村でラフティングを体験したほか、当時の村長から村の歴史を学んだり、現地の小中学生たちと日高地方特産のウスイエンドウ、北山村特産のじゃばらでコラボレーション料理を一緒に作った。自然体験のラフティングや地域交流のコラボレーションクッキングを通し、次世代を創造する子どもたちに不可欠な「友情」「助け合う心」「人と人とのつながりの大切さ」を身につけてもらうとともに自主的、実践的な態度を五感で勉強。「和の精神と強く優しい笑顔による誰もが夢を描ける和歌山の創造に大きく貢献した」とたたえられた。
 御坊青年会議所の最優秀グランプリ受賞は7年ぶり。槇嶋寿之理事長は「地域や学校では学べない体験や実習で創造性教育を展開できたと思っています。これからもっと事業を盛り上げ、青少年育成に力を尽くしたい。来年は創立50周年。グランプリ受賞でみんなのやる気にもつながっており、新規会員の募集も呼びかけたい。興味のある方は御坊青年会議所(℡0738-22-5434)まで」と話している。
 会場ではブロック大会と併せて和歌山逸品フェスタも開かれ、県内の人気23店が自慢の食の逸品を販売。御坊からは「中(ATARU)」がコーヒーやケーキ、「笑味や」がお好み焼きを出品。人気を集め、地元の食をPRした。