育児に積極的な男性、いわゆるイクメンという言葉がはやり出してもう5、6年たつだろうか。ネーミングだけでなく、育児を楽しんでいる男性諸君は着実に増えているように感じる。企業・事業所のイクメンへの理解が進んでいる表れともいえる。男性の育児が盛んになれば、妻である女性が働きやすい環境につながる。アベノミクスのかけらも感じない地方では、なおさら歓迎だ。共働きでなければ生活はとても維持できないのが多くの人の現状で、子育てと仕事を両立させる仕組みづくりは必要不可欠。さらにこれから待ち受ける超高齢社会の現実問題として、介護に対する企業の理解も求められてくるだろう。
 例えば50代の夫婦共働き世帯で、同居または近くに80代の父か母が住んでいる。父母は週に一度通院や薬をもらいに行きたいが、車の運転は危険なので免許を返上しているし、足腰が弱っているので公共交通機関を使うのも難しい。息子や娘は仕事をしているため送り迎えを頼めず、タクシーが頼り。ほんとは身内が送り迎えしてくれれば一番世話がないのだが。こんな方は多いだろうし、これからますます増えてくるのは明らかだ。
 両親の送迎のために1、2時間仕事を抜けることができれば高齢者にとってありがたいし、息子や娘にとっても気になる両親のために動ける。これからの企業は子育てはもちろん、介護や介助に対するサポート体制をもっと整えていく必要が出てくるだろう。認知症になればさらに家族の負担は大きくなる。介護休業の取得しやすい環境、経済的なサポートも含め、迫りくる2025年問題に個人、企業、行政それぞれが真剣に考えるべき時期に来ている。 (片)