ことし10月1日に日高町志賀の誕生院で徳本上人の200回忌法要が行われるのを機会に、徳本さんで日高おこし隊実行委員会は記念演劇「とくほん」を行う予定だったが、出演者を含めたスタッフや資金不足で中止を余儀なくされた。出演を予定していた大人や子どもらにとってはショック。委員会にとっても苦渋の選択で、すでに役員が関係者にお詫びに回ったそうで、申し訳ない気持ちと悔しさが入り混じった中での心労は相当なものだと察する。
 厳しい言い方をすれば見通しの甘さがあったのかもしれないが、初めての試みだけに試行錯誤で進めており、やはり致し方ない面がある。一定の反省で今後に生かすことは大事だが、それ以上は中止になったことをあれこれ言っても仕方がない。大切なのは、柱の一つとなっていた演劇がなくなった中でも、200回忌法要に向けていかに盛り上げていくかである。
 ことしの事業計画は6月の委員会の総会で決定するが、いまのところ徳本上人ゆかりのそば栽培や物産販売(マルシェ)、和歌山大学との協働イベントなどの実施は予定通り。演劇がなくなったことをプラスに考えるならば、演劇に投入していた関係者のパワーが宙に浮いた分、そのパワーで他の事業をより一層充実させられるというもの。委員会のメンバーはいろいろ大変だと思うが、ここでトーンダウンするのではなく、いま一度協力してくれる地域住民との団結を確認し、地域活性化につなげてほしいと願う。また、記念演劇のためにせっかく作った徳本上人のオリジナルストーリー。今回は残念だったが、いつか演劇の幕が上がることを期待している。   (吉)