御坊市中町の御坊寺内町会館で14日、特別講演「戯瓢踊(けほんおどり)と寺内町」が開かれ、戯瓢踊保存会事務局の木村洪平さんが歴史などを分かりやすく話した。
地域住民ら約20人が参加。戯瓢踊は御坊祭で奉納されており、県無形文化財指定第1号の歴史の古い芸能。木村さんは、茶わんやひょうたんをたたきながら念仏を唱える「鉢叩き」にルーツがあることや、鉢叩きがひょうたんをたたきながらはやす言葉「きょひょん」に由来することを説明。戯瓢踊を奉納する前には1784年に紀伊九代藩主徳川治貞より下賜された「四恩状」を奉読しており、踊り歌の中にも四恩(天地の恩、父母の恩、国王の恩、衆生の恩)があるとし、「戯瓢踊は江戸末期以降何度か衰退することがあったが、四恩の思想を大事にしていることで紀州徳川家の庇護を受けて守られてきた」と強調。「いまも戯瓢踊は厳しい状況にあるが、四恩を見直して隆盛させるような時代ではないように思う。国の文化財に指定してもらえば再び盛り上がるのではないか」と話し、来場者はうなずきながら聞き入っていた。

