Vプレミアリーグ・東レアローズ女子バレー部で活躍し、御坊市教育委員会に勤務している芝田安希さん(36)=御坊市湯川町財部=が、日高地方で初めてとなる日本体育協会公認バレーボール上級コーチの資格を取得した。Vリーグやオリンピック日本代表の監督にもなれる最高レベルの指導者資格。現在は国体成年女子バレー和歌山チームの監督を務めており、学んだ知識と技術を生かし「えひめ国体」本選出場を目指す。
上級コーチは、ナショナルレベルの選手の育成が主な役割とされており、Vリーグや日本代表チームの一員としてベンチ入りするために必要な資格。現役時代、名門東レでウイングスパイカーとしてチームをリーグ優勝などに導き、主将も務めるなど日本のトップで輝かしい戦績を残しており、今度は指導者としてさらなる高みを目指そうと昨年からチャレンジしていた。東京や大阪で講習を受講し、合計242・5時間のカリキュラムを修了。「競技力強化のための戦略プラン」のレポート審査では、バレーボールで和歌山を元気にすることをテーマに課題や取り組みを提案し、4月下旬に合格の知らせが届いた。
資格取得を思いたったのは、現役引退後、東レで3年間、マネジャー兼コーチとして携わった経験から。これまでは選手としてボールだけを追いかけてきたが、指導する立場となって力不足を痛感したのがきっかけだ。どの部分の筋肉をつけるためにはどのようなトレーニングをすればいいか、ケガをしたときの対処の仕方など基本からしっかり学んだことで、「現役のころはトレーナーにいわれた通りやっていただけですが、いまはなぜ必要だったのかが分かりました。知識を深められたことで、これから選手たちにトレーニングの意味や必要性をしっかり説明できるようになったのは大きな収穫です」と意義を強調。昨年から就任している国体和歌山チームの指導に力を注ぐつもりで、「当面の目標は近畿予選を勝ち抜いて本選に出場すること。そのために学んだことを生かしたい」と張り切り、「将来的には日本トップチームの指導もしてみたい」と夢を膨らませている。
上級コーチの資格を持っているのは、県内では2人だけ。もう一人は和歌山を離れて関東のチームで指導者をしており、県内で活動しているのは芝田さんだけとなっている。

