日本の人口はピークを過ぎ、現在は約1億2676万人といわれる。国立社会保障・人口問題研究所によると、今後は減少の一途をたどるという。13年後の2030年には1億1522万人、さらに2060年には8674万人になるという予測。要因は出生率の低下、結婚しない男女が増加していることなどが挙げられている。人口減は経済の衰退で影響があるほか、社会保障の構造も見直さなければならなくなるだろう。
 減少のスピードは都会と田舎でも違う。日高地方のような都会から離れた地域だと、減少のスピードは速くなる。若者が働き場の多い都会に流出してしまうことが理由。山間部に行くほど過疎化した地域が多く見られ、人口減少は深刻さを増すばかり。将来への展望を考えると見過ごすことができない、解決しなければならない問題。働き場所の確保、地方の魅力発信によるIターン者の増加、地場産業の振興などの対策が必要となる。
 去る16日に田辺市の市長、市議選挙が告示。市議選(定数22)は4人超過の選挙戦となったが、市長には現職の真砂充敏氏だけが名乗りを挙げ、新しい市政の舵取り役が決まった。最重点プロジェクトには▽扇ヶ浜を核としたまちづくり▽多様な参画と小さな拠点づくりによる山村の活性化▽未来を切り開く人材の育成の3つを挙げた。
 祝勝会では「10年先、20年先、もっと先を見通しながら持続可能なまちにするために積極的に事業を進めたい」とし、「今後の4年間を未来につながる新たな第一歩とする」と強調した。それには人材の確保や人口減少の解決が根底となるのではないか。地域を変えるのは結局、人の力の結集だろう。(雄)