5月28日に任期満了を迎える日高川町長選(5月16日告示、21日投開票)は、告示まで1カ月余りとなった。依然として出馬を表明しているのは新人で元町公室長の久留米啓史氏(61)=江川・無所属=だけで、平成17年5月に合併して初の無投票当選が濃厚になってきている。
同町が合併した年には旧町村の首長が一騎打ち。4年後には現職引退に伴い、新人2人が一騎打ち、さらに4年後には現職対新人と、過去3回すべて選挙が行われてきており、その都度新たな首長が誕生してきた。
今回は現職市木久雄氏が2月に不出馬を表明。約1週間後には市木町政で総務課長、公室長を務めてきた久留米氏が、「市木氏の意思を継ぎたい」と、事実上の後継者として出馬を表明した。
対抗馬については以前から川辺地区の行政関係者らの名前がうわさされていたものの具体化することなく、無投票ムードが漂っている。
一方で出馬を表明している久留米氏は、後援会組織が立ち上がり、今月1日から小熊地内に事務所を開設し23日に事務所開きを予定するなど着々と準備。旧丹生村の各区を中心に推薦状も届いている。11日からはミニ集会を開始。初日は高津尾地区を対象に日高川交流センターで開き、約60人が集まり、冨安民浩県議も出席。公約に掲げている若者定住や防災対策、産業振興などを訴えたほか、参加者から船着中学校跡地の活用などの声があり、「住民の皆さまと考えていきたい」などと答えた。ミニ集会は今後も開き、町内全21カ所で予定している。