仕事と家庭生活の両立に理解のある上司「イクボス」の養成セミナーが30日、御坊市の日高振興局で開かれ、市内外の企業の経営者や人事担当者ら約30人が参加した。
 県や和歌山労働局、県商工会議所連合会などでつくる「わかやま女性の活躍促進連携会議」が主催し、NPO法人ファザーリング・ジャパン関西理事長の篠田厚志さんが講師を務めた。
 篠田さんはイクボスが必要になった社会背景として、少子高齢化により労働人口が減少し、親の介護などで働く時間が制限される制約社員が増えてきたことなどを説明。組織のなかでは、育児・介護休暇が制度として存在しても周囲に気を使って思うように利用できない、上司や同僚の理解が
得られず、誰にも相談できないといった問題が起こっていることを指摘した。
 参加者には「組織として福利厚生を整えることは大切だが、まずは社員が育児・介護休暇をとることを否定されない、会社は自分の事情を分かってくれると感じる雰囲気をつくることが重要。そのためには、上司は部下が積極的に自分の内情を打ち明けてくれる信頼関係をつくらなければならない」と呼びかけた。