年が明けて半月がたつ。筆者はことしの正月休みはほとんど家で過ごしたが、結果的に人が多い中どこかに出かけるより充実していたように感じた。同じように家で過ごした読者の皆さまの中には、本紙新年号のクロスワードパズルにチャレンジしていただいた人もいたのではないだろうか。
 筆者がクロスワードの製作を担当して数年になる。製作は、難しそうに思う人もいるかもしれないが、マスを埋めるだけならそこまで難しくはない。パソコンで「全部で5文字で3文字目が『ウ』のもの」などと入力すると、あてはまる言葉が一覧で出てくるソフトがあるのだ。それでも適切な言葉でなかったり、候補がないなどで何度もやり直すことはあるのだが。また問題にはその年の旬の出来事や雑学になるもの、さらに地域ネタを取り入れるよう心がけている。今回もアカモクやクロガネモチロード、御坊署のドローン、印南のカエル、そして答えとなったクヌッセン機関長などがあった。
 今回は難易度アップを意識して問題作りを行ったが、応募はがきの感想にはやはり「難しかった」との声が大半。このほか「家族みんなで協力した」「孫に協力してもらった」など家族の絆も深まったようで、「来年も掲載して」とのうれしい声も。そして何よりクイズをきっかけに、クヌッセン機関長など「地域のことを知ることができた」という意見にやりがいを感じた。
 地元に住んでいても、知らないことはたくさんある。クロスワードで楽しみながら地域のことを知ってもらい、それが地元愛や誇りにつながってもらえるのが一番。来年の新年号ではさらに地元ネタ満載のクイズ作りに取り組みたい。(城)