年末、電車で大阪に行く機会があったので車中、メンタリスト DaiGoの本を読んだ。タイトルは「ワンコイン心理術~500円で人のこころをつかむ心理学~」。文字通り500円という安さで、帰省や行楽客で込み合う電車でも気軽に読めそうと購入してみた。
 著者紹介では、人の心を読み、操る「メンタリズム」を駆使する日本唯一のメンタリストとある。バラエティー番組では、自分の思いのままに指定したカードを引かせたり、好きな色を当てたりを実演しているのをよく見かけるが、本当のところはマジックでタネか仕掛けがあるのではと疑ってしまうこともあった。本を読んでいくと〝タネ〟(相手心理を読む)の部分が「なるほど」と理解できた。「頼みにくいお願いでもカンタンにYESを引き出す方法」など仕事にも役立てられそうなテーマから、「恋人や夫婦間で、ケンカをしてしまったときの関係修復法」「詐欺師に騙される心理と、騙されないためのコツ」など普段の生活に生かせそうな内容まで多彩な構成で、価格以上に楽しめる一冊だった。
 妻を相手に、妻が引いたカードを当てるゲームでメンタリズムを試してみた。こちらが発する言葉にドキッとするか、視線はどうか、手や顔の筋肉の動き、じっくりと観察してみると微妙な違いに気が付き、7、8枚の中から見事にそのカードを当てることができた。訓練しだいでその確率は上げられそうである。
 「人の心を読み、操る」というと嫌な感じだが、「相手をよく知り、円滑にコミュニケーションを図る」と言い換えればメンタリズムは人間関係をよくするのに有効なテクニック。カードゲーム以外でも実践してみよう。  (賀)