9日の成人の日を前に日高地方のトップを切って美浜町と日高町の成人式が4日にそれぞれ行われ、合わせて169人の新成人が大人の仲間入りを果たした。男性陣はスーツやはかま姿でビシッと決め、女性陣はあでやかな振り袖姿で希望や期待を胸に決意新た。首長や来賓は「勇気を持って困難を乗り越え、夢の実現を」などとエールを送った。
 美浜町 地域福祉センターで行われ、対象者84人(男43、女41)のうち74人が出席した。森下誠史町長は殉難60周年となる海の勇者、ヨハネス・クヌッセン機関長のエピソードを紹介したうえで、「勇敢な行動に勇気と人間愛を感じます。皆さんも勇気を持つことの尊さ、人を愛することの素晴らしさを感じとってほしい。今後、社会で困難な場面に直面することもあるかと思いますが、そんな時こそ勇気を持って事に当たってもらいたい」と式辞。新成人を代表して堂岡莉帆菜さんが誓いの言葉を述べ、中前良紀さんは謝辞の中で「本日の感激を胸に私どもは等しく成人としての自覚を新たに大人社会の一員としてベストを尽くす所存ですのでよろしくお願いします」と力強く決意を示した。
 日高町 中央公民館で行われ、対象者85人(男44、女41)のうち75人が出席した。松本秀司町長は「皆さんは成人としての権利と自由が認められると同時に大きな責任や義務もあり、自覚をしっかり持って頑張ってほしい。常に時代は動いています。大いなる夢と何事にも果敢に挑戦する勇気、そして夢の実現に向かって失敗を恐れず、一度しかない人生を心豊かに歩んでほしい」と激励。来賓の坂本登県議や同町議会の清水正巳議長、教育委員会の玉井誠委員長が祝辞を述べた。新成人代表で川井田渉さんが記念品を受け取り、三井田夕夏さんは「いままで私たちを育ててくれた家族や地域の皆さまに感謝し、社会のお役に立つ人間になることを誓います」と決意を述べた。このあと、乾杯を行い、同館前ではバルーンリリースも行った。