日高地方の官公庁で28日、一斉に仕事納め式が行われ、首長の訓示で1年を締めくくった。ことし5月の首長選で7選を果たした御坊市の柏木征夫市長は、職員の労をねぎらうとともに、自身にとって最も印象に残った1年だったと振り返った上で、「古里のよさを残し、都会に情報発信していこう」と、まちの魅力を再発見し、誇りを持ち、しっかりとアピールしていく決意を新たにした。
 職員約100人を前に「1年間ご苦労さまでした」と感謝し、「わたしにとっては大変な年だったが、孔子の言葉『民(たみ)信(しん)無くば立たず』をこれほど実感したことはない。市長として24年間で最も印象に残った1年だった」と激しい一騎打ちだった5月の市長選を踏まえ、激動の1年を振り返った。
 市長選を通じて頭に浮かんだのは、「古里」だったと強調。童謡の『ふるさと』になぞらえ、「1番(の歌詞)はふるさとの『楽しみ方』を主題にしている。2番は父や母が登場していて『人』がテーマ。そして3番は、遠くへ出て故郷へ戻る願望をうたっている。そう考えたとき、御坊を出て行って都会で活躍してくれている人に古里の情報をどれだけ発信できているか、魅力ある古里をどれだけ残していけるかという課題に気づく。御坊は昔ながらの古き良きものがたくさん残っている。川のきれいさも戻ってきた。じっくり向き合ったときに我々の古里のよさが分かる」と御坊の魅力を見つめ直し、誇りと自信を持って都会にPRしていくことの大切さを訴えた。
 職員には「日常を楽しむことが大事。難しく考えるとストレスがたまるので、現在進めている『まち・ひと・しごと総合戦略』でもいい方向に、前向きにいくよう取り組んでほしい」と仕事を楽しむよう求め、「年末年始は、家族とくつろいで楽しんでください」と呼びかけた。
 西本和明市議会議長も「1年を振り返って反省すべき点、これからやっていこうと思うことを考えよう」とあいさつした。