今月1日からインターネットでのふるさと納税をスタートさせた御坊市は28日、本年度の目標額に設定していた2000万円を突破したと発表した。27日現在の件数は2138件で昨年度(22件)のほぼ100倍、納税額は2543万円で昨年度(163万円)の15倍に達した。
 ふるさと納税の拡充は柏木征夫市長の選挙公約の一つ。市は「ふるさとチョイス」と「楽天市場」の2つのインターネットサイト運営会社と契約し、今月1日から(楽天は8日から)受け付けをスタートした。内訳はふるさとチョイス787件で919万円、楽天市場は1343件で1556万円。楽天市場が大幅に伸びた。直接申し込みは8件68万円。
 全47都道府県から申し込みがあり、トップは東京都で全体の25・9%、2位は大阪の10・4%、3位は神奈川県の9・7%。和歌山県内は19件0・9%にとどまっており、県外からの申し込みがほとんどとなっている。返礼品の上位はトップがフルーツセット、次いで温州ミカンで、和歌山らしい特産が人気を集めた。
 市企画課では、インターネットでクリックするだけでできる手軽さと、特産品やサービスなど返礼品を充実させたことが急増の要因とみており、「目標が達成できてよかった。正月に帰省する皆さんにもぜひふるさと納税に関心を持ってほしい」と話している。