ふるさと納税の一層の拡充へ、御坊市は今月1日からインターネットでの受け付けをスタートした。初日だけで昨年1年間の総額のほぼ半額に達するなど、ネットの効果は抜群。返礼品も市内の13事業所が御坊の農海産物や特産品、サービスなど32品を出品して充実しており、今後一層のPRで納税額アップが期待される。
 ふるさと納税の拡充は柏木市長の選挙公約の一つ。市は「楽天」と「ふるさとチョイス」の2つのサイトの運営会社と契約し、1日から運用を開始した(楽天のグランドオープンは8日から)。
 インターネットで商品を買うのと同じように、クリックするだけで手軽に納税できるのが大きなメリットで、スタートから丸一日でふるさとチョイス58件70万円、楽天8件8万円の計58件78万円の納税があった。昨年1年間のふるさと納税は22件163万円で、件数はすでに2倍以上。金額もほぼ半額に達した。
 市の企画課は、ネットの手軽さに加え、寄付金額に応じて特産品を選べる返礼品も充実させたことが納税アップにつながっているとみている。返礼品は応募のあった丸松海産物商、天田屋、㈱カネヨネ黒川水産、紀州田舎の小さな八百屋さん、椿丸福蒲鉾店、クボリ毛皮協同組合、ワインショップカタヤマ、昭和ホンポ、㈲中田鶏肉店、紀州農業協同組合、日高卸売市場㈱、湖月堂、北出病院の13事業所が出品。干物詰め合わせ、金山寺味噌、フルーツ詰め合わせ、紀州鉄道ワイン、漬物、紀州うめどりなどのほか、寄付額30万円と50万円を対象にした人間ドックのサービスもあり、バラエティ豊か。初日の納税ではミカンなどが人気だったという。
 同課の担当者は「まだPRする前だったが、ネットの効果は抜群で、いい滑り出し。もっと納税が増えるようしっかりアピールしていきたい。出品者も随時募集しています」