将来の防災リーダーを育成する「世界津波の日」高校生サミットが25、26の2日間、高知県黒潮町で開催され、和歌山県から唯一、日高高校1年女子生徒3人が参加。中井充歩さん、松村愛恵さん、岡はるかさんで、26日の分科会では日ごろの防災の取り組みや課題解消へ向けたアクションプランを英語で堂々と発表。「自分たちが行動することで地域を変えよう」と地域の防災力向上へ力強いメッセージを送った。
二階俊博代議士(77)=御坊市=が提唱し、昨年12月の国連総会で11月5日を世界津波の日にすることが採択され、提案国として未来の防災リーダーを育てていこうと初めて開催。インドネシアやチリ、アメリカなど海外29カ国の246人と国内35校の116人の合計362人の高校生が参加した。25日は開会式、26日は土佐西南大規模公園体育館で12グループに分かれて分科会が開催され、各校がテーマ別に日ごろの取り組みや課題、今後の展開などを英語でスピーチした。
A―5グループの日高高校は「防災スクール~日高高校生が災害時に果たせる役割~」で発表。学校が地域の避難場所に指定されており、地域防災の基盤となる取り組みを積極的に行っていること、中でも防災スクール活動として避難訓練や避難所生活のための簡易トイレ作り、炊き出しなどを実践していることを説明。日ごろの活動から訓練への地域住民の参加が少ないことと、生徒の中には「しょせん訓練」とだらだらしている人もいて参加態度にばらつきがあることが課題だとし、解消のためのアクションプランを披露。訓練に参加できず校舎の配置を知らない地域住民も安全で素早く避難できるよう校内に避難経路を示した標識の設置、生徒の防災意識を高めるための取り組みとして「防災だより」を発行する行動を始めていることを紹介した上で、「防災について自分たちの無力さを感じることもありますが、自分たちが行動することで周りの環境を変えられることもあるのではないでしょうか。自分たちの地域のために、私たちが率先して行動を起こしていきましょう」と8分間のスピーチに熱い思いを込めた。A―5グループは日高高のほか岩手県、静岡県、インド、チリ、中国福建省の生徒で、それぞれがプレゼンしたあと活発に意見交換した。
分科会のあとは高台への避難訓練、津波避難タワーや安政津波の碑の見学なども行った。
中井さん、松村さん、岡さんは「町全体に津波防災の意識の高さを感じました。私たちも行動することで地域の防災意識を高めたい」と話していた。

