先日、テレビのクイズ番組でサラリーマン川柳の空欄を当てる問題が出ていた。「接待は うらがあるから ○○○○○」。ピンと来る人もいると思うが、正解は「おもてなし」。接待は裏(下心)があるから「表がない」という意味と、下心があるから文字通り「もてなす」との意味を兼ねている。
そこで思ったのだが、おもてなしとは、下心があるからもてなすというのが、本来の意味なのではないだろうか。例えば国内や海外の観光客のおもてなし。それは日本人が行う利益を求めないサービスと言える。しかし、おもてなしを美徳のように言っているが、その裏には「また来てもらうため」「いい印象を持ってもらうため」などの計算があるのではないだろうか。うがった見方をすれば、おもてなしとは、将来の利益を期待し、下心を持ったサービスとも言える。
そんなことを言うと、純粋に観光客らをもてなしている人たちに叱られそうなので、調べてみたところ、おもてなしは、もてなしに丁寧語の「お」を付けた言葉。さらに「もて」と「なす(成す)」に分けることができ、なすは「とりなす、処置する」「取り扱う、待遇する」という意味で、それに強調する接頭語の「もて」が付いた。現代のような接待に使われるようになったのは中世以降らしい。
つまりおもてなしに、「表なく裏がある」の意味はない。仮におもてなしに下心があるようでは、東京オリンピック誘致の際におもてなしをアピールした滝川クリステルさんもかたなし。近年、海外からの観光客が増加しており、おもてなしの重要性が高まっている。最高のおもてなしで対応することが、さらに観光客の増加につながるはず...。(吉)

