43歳アラフォー記者。ことし、プロ野球ではほぼ同世代の3投手がユニホームを脱いだ。
広島の黒田博樹投手(41)。大リーグのドジャースとヤンキースで計7年間プレーし、15年に広島へ復帰した。今季、リーグ優勝、日本シリーズ進出に大きく貢献。国内124勝、米79勝の右腕は広島復帰の際に年俸20億円以上のオファーを断り、4億円で移籍した「男気」が話題になった。最後のシーズン、自分を見いだしてくれた広島への思いがとても強い黒田投手が球団に恩返しするドラマのような展開には本当に感動させられた。
DeNAでは三浦大輔投手(42)。独特のヘアースタイルから「ハマの番長」の愛称で親しまれ、球団名が変わっても横浜一筋で25年間活躍した。通算172勝。FA移籍を選択することなく、生え抜き選手としてチームを支える姿は、特に日本人に好まれる選手であったように思う。
最後の一人は阪神の福原忍投手(39)。福原投手も生え抜きで、若手の頃には先発の柱として二けた勝利もマークした。10年以降は救援に回り、5年連続50試合登板を果たした。プロ18年間で83勝、118ホールド、29セーブの数字を残し、力のある速球を投げ込む姿は気持ちがよかった。
3投手に共通するのはファンから愛され、後輩たちから尊敬されていたところか。それも野球に対するひたむきな、一生懸命な姿勢があったからこそであろう。晩年は抜群の成績を残していたわけではないのに周囲から惜しまれて引退を迎える。世の中のいろんな世界には、幅を利かせるだけで「早く辞めろ」と煙たがられているベテランも多いだけに、3投手の格好よさに憧れ、少しでも近づければなと思ってしまう。(賀)

