2015年の国勢調査の結果によると、県内の人口は96万3579人で、2010年の前回調査から3万8619人減少し、65年ぶりに100万人を割り込んだ。人口減少に歯止めがかからない昨今、予想通りの結果とはいえ、和歌山県は100万人都市というイメージが強かったのでやはりショックな数字ではある。なんて感傷にひたっている場合ではない。問題は100万人を切ったことではなく、減少がこの先も続いていくことだ。いきなり人口を増やすことは不可能だが、まずは人口減少をゆるやかにしていくことが第一歩で、各市町村では「人口ビジョン達成のための地方創生総合戦略」の実効性が求められている。
 先日、御坊市で総合戦略の一つである魅力発信事業の一環で、御坊のよさをPRして人に来てもらえるようにするにはどのようにすればいいかを考えるワークショップが開かれた。地元のほかインターネットでの公募に応募してくれた県外の男女、大学生らが集まり、ユニークなアイデアがたくさん出された。紀州鉄道や花、麻雀牌、宮子姫、せち焼きなど御坊オリジナルの資源を生かしたプランの中には、そういう発想もあるのかと感心させられるものもあった。
 これらの意見を参考に、面白いプロモーション戦略が立てられることはなんとなく予想できる。肝心なのはそれを確実に実行することであるのはいうまでもない。まちおこし、地域活性化で最も大事なことは人づくりである。いいアイデアが出ても、結局は「誰がやるの」に行き着く。御坊のために真剣にアイデアを出してくれた人たちのためにも、必ず実現、実行できることを切に願う。  (片)