先日、中学校で行われた自転車の交通安全教室を取材。車を運転する身としても勉強になった。御坊署員や交通指導員らによる実地指導では運動場に一時停止や信号機がある交差点と踏切を通るコースを仮設。生徒がそれぞれ走行し、ルールやマナーを学習した。ところどころに障害物があり、一人一人しっかり左右前後の安全を確認。その重要性を勉強していた。
 取材中に大人と子ども双方の何人かと話をしたが、あらためて自転車による後方の安全確認不足が招く危険性を実感。車を運転する大人からは「急に車道へ入ってきたり曲がってくるのは本当に怖い」、子どもからは「左右は見るけど後ろの安全確認はあまりできていない」という声があり、講師の署員や指導員らが発進時や車道に出るときの徹底を呼びかけていた。
 共栄火災海上保険が全国の18歳以上1074人(車のドライバー555人・運転免許を持っていない自転車運転者519人)を対象にインターネットを通じてWEBで行った「自動車・自転車の運転者の意識調査」によると、経験したことがある互いに対する危険の1位は双方が「急な飛び出し」。ともに約7割が回答しており、互いに事故防止へ注意したいところだ。
 ちなみにドライバーからみた自転車に対する危険の2位は「スマートフォン・携帯電話の使用」、3位は「傘差し」、自転車運転者からみた車に対する危険の2位は「信号無視・一時不停止」、3位は「急にドアを開ける」。いずれも事故になりかねない行為でドライバーも自転車運転者も「悪いのはお
互いさま」で済ませてはならない。飛び出しは絶対にせず、まずは安全確認を。(笑)