28日夜、美浜町和田の樹脂製品製造工場で火災があり、鉄筋2階建ての倉庫と工場が棟続きになった1棟を焼いた。幸いけが人はなく、別棟への大きな類焼はなかったが、現場からは白い煙が南向きに上がり、周辺は一時騒然。事務所と食堂が入る工場側の燃え方が激しかったが、関係者らの話によると出火当時は無人で、警察が事故と事件の両面で原因を調べている。
現場は御坊署から西約800㍍、西川沿いにある大洋化学㈱美浜工場の敷地内。午後9時29分ごろ、近くに住む男性が火事に気づいて通報した。日高広域消防、町消防団、御坊署合わせて約100人が出動し、懸命の消火活動を展開。通報から約2時間半後の11時58分に鎮圧し、翌29日午前1時56分に完全に消し止めた。
焼けた倉庫と工場は、1万1000平方㍍以上の敷地内に大きく5棟ある建物のうち南側中央付近の1棟。倉庫部分には化学物質のポリエチレンテフタレート15㌧、工場部分にはウレタン成形の機械があったという。消防によると、倉庫と工場合わせて約2000平方㍍のうち、工場側を中心に845平方㍍を焼損。この火事によるけが人や健康被害はいまのところ確認されていない。警察の話では午後9時前には無人だったとみられており、機械も停止していたという。
工場全体は塀に囲まれており、周辺の堤防や道路に多くの人が集まって、時折高く燃え上がる炎を遠目に眺めていた。現場から南約50㍍の家に住む通報者の50代の男性は自宅前で「9時20分ごろだったか、家の中で中学生の息子が何か臭いと言うので外を見てみたら真っ白な煙が上がっていました」と話し、煙が上がる工場を見つめながら「風がこっち向きなので怖いです。これ以上広がらないでほしい」と表情をこわばらせていた。
29日朝から警察、消防が現場に入り、出火の原因をついて詳しく調べている。

