昨年12月、濱口梧陵の「稲むらの火」にちなみ、11月5日が世界津波の日として制定された。11月25、26日には啓発イベントとして高知県黒潮町で青少年による国際会議「世界津波の日」高校生サミットin黒潮が開かれる。国内35校から100人のほかアジア、オセアニアを中心に29カ国250人の高校生が集まり、防災について考える。
 和歌山県からは唯一日高高校が参加。1年生の3人で、他校の生徒ら同様スクリーンを使って取り組みをプレゼン。「学生が果たす役割」をテーマに、同校が実施している「防災スクール」のPR方法▽避難者が夜間でもスムーズに避難できるよう蓄光塗料を使った避難看板設置▽防災だよりの発行と、発行による生徒の意識調査――の3つを調べ発表する。
 プレゼン内容はもちろん、参加者からの質問などはすべて英語なため、言語についても相当な準備が必要。3人のプレゼンが成功することを願うところだが、各国のプレゼン内容にも注目したい。津波対策については日本が先進国であることは間違いないだろうが、諸外国、さらに高校生の斬新な考えを学ぶことで、日本の防災にも取り入れるべきものがあるかもしれない。また「津波に国境はない」と言われるように、海洋に面している国であればいつ津波の被害に遭うかわからず、その際には各国の協力が必要不可欠。日本含め30カ国が集まるサミット。それぞれの国同士、さまざまな問題を抱えているところもあるだろうが、しがらみのない若者同士が「津波」という共通の課題解決へ取り組むことで、将来の友好関係を築くきっかけになれば。今回のサミットがその第一歩になることを願いたい。 (城)