日高地方の7市町が去る10日、「災害時における応急対策活動の相互応援に関する協定」を締結した。別にこれまで災害時の相互応援をしていなかったわけではないが、あらためて協定を結んでおくことで、一層自治体間のつながりを強固にしておくのが目的。同様の協定は、すでに全国的にみると徳島県が県内全域的に、本県内では田辺市から新宮市間、和歌山市と岩出市間でそれぞれ締結している。
協定では巨大地震や大雨、土砂災害などの際に物資や資機材の提供、救援活動に必要な車両、職員の派遣、被災者の一時受け入れなどを取り決めており、もしもの場合の迅速な復旧につなげていく。ただ、いざ災害が起きた場合にこの協定通り、相互応援がスムーズにいかなくては全く意味がない。だからこそ、行政間の情報通信がうまくいくのか、それに基づく職員派遣の態勢がすぐに整えられるのかなど、あらかじめ訓練しておくことが必要。協定締結を機に、7市町の枠を超えた大規模な災害対応訓練を行ってはどうだろう。
例えば巨大地震の津波で御坊市と美浜町に甚大な被害が出たと想定。周辺町から救援物資や救助車両、職員の派遣、そして住民の協力を得て被災者の受け入れなどを実践してみるのである。被災者の受け入れ一つを取ってみても、どうやって隣町の避難所までいくのか、だれが送迎するのかなど、事前に確認しておくことも多い。また、この想定は毎年変更。ことしは印南町で大規模な土砂災害、来年は日高町で局地的なゲリラ豪雨に伴う冠水被害が発生したなどと、被害を受ける市町を持ち回りで訓練していけばいいと思う。備えあれば憂いなしである。(吉)

