今月20日、日高川町高津尾の日高川交流センターで、同町のダンスグループ「あすなろ倶楽部・絆の星」による大阪狭山市の表現倶楽部「うどぃ」との交流舞台「絆の星~鼓動響く清流の地より~」が行われる。
 同倶楽部は歌、劇、ダンスと多彩なパフォーマンスで表現する子どもたちのグループ。現在メンバーは小学4年生から高校3年生までの13人が在籍。うどぃはあすなろ倶楽部の結成のきっかけとなった団体。両グループのメンバーのほか、一般参加者、中津中生、美山太鼓など総勢90人が出演し、迫力のステージを繰り広げる。
 物語の主人公は、日高川町を去ろうと思っている「のぞみ」と都会から引っ越してきたばかりの「かな」の2人。それぞれ悩みを抱えた2人が、幻想の世界に導かれ、丹生都姫伝説や安珍清姫伝説など日高川に関するさまざまな物語に遭遇し、心境の変化が表れていく。
 子どもの特集ページを担当している筆者は、数年前から彼女らを取材しているが、練習への熱心さにはいつも感心させられる。20日の公演に向けた練習の様子も取材したが、体育館の中で数人ずつ分かれて芝居を練習し、同じシーンを何度も演じ、納得がいくまで繰り返していた様子が印象的。大きな動作で動き、よく通る声でセリフを読み上げており、本格的な演劇の稽古のよう。こういった経験で身に付いた発声や、大きな舞台に立つ度胸、役を演じる表現力は将来、どの分野に進んでも大いに役立ち、優れた人材育成にも一役買っている。まだまだ出来て年数は浅いが、これから日高川町に定着したグループになってもらいたい。20日の公演については日高川交流センター℡0738-54-0326。(城)