第98回全国高校野球選手権和歌山大会。地元勢は準々決勝ですべて姿を消したものの、各校とも力いっぱいのプレーで高校野球101年目の夏に多くの感動を与えてくれた。
和歌山高専は打線が2試合計19得点と大爆発し、8年ぶり3回目となる8強進出を果たした。前評判は決して高くなかったが、初戦は4点と5点、2戦目は7点と1イニングでの大量点が印象的だった。南部も猛打を発揮。初戦は12安打で5回コールド。2戦目はシード紀央館の2枚看板に13安打を浴びせ、7回コールド勝ちした。新チーム発足から公式戦3大会でわずか1勝の選手たちが4強へあと一歩の大健闘。伝統の機動力野球も健在で、打って走って積極的なプレーが光っていた。
シードの紀央館と日高中津はいずれも 3 回戦で涙。紀央館は南部に思わぬ大敗となったが、初戦の延長10回3点差逆転サヨナラ勝ちは見事。日高中津も 9 回2死から追いつき兄弟校対決を制した粘りは素晴らしかった。その日高中津と互角にわたりあった日高、優勝候補を相手に終盤一時リードを奪った初陣・和歌山南陵、エースが頑張って強豪を下した南部龍神もたたえたい。
「積み重ね」「取り組み姿勢」。選手や監督への取材で心に残った言葉だ。計5安打と打線をけん引した和高専の選手は朝、昼、居残りの練習などでバットを振り続け、積み重ねてきた努力が結果につながったと胸を張った。南陵の監督は「どういう取り組みをしてきたかが最後に結果に表れる」といい、日ごろから一球一球を大事に練習することの大切さを口にしていた。来年夏を目指す1、2年生には「積み重ね」と「取り組み姿勢」を胸に、また1年間頑張っていってもらいたい。(賀)

