肺の静脈が狭まったり塞がったりしていく難病を患う金田涼香ちゃん(1歳6カ月)=大阪府吹田市=の、アメリカでの肺移植手術を目指し、両親とその友人らが費用を集めるための募金活動を始めた。目標額は3億1000万円で、御坊市湯川町財部の会社員、小幡優さん(28)もその1人。12日には和歌山市のJR和歌山駅でも街頭募金が予定されており、多くの支援、協力を呼びかけている。
 涼香ちゃんは平成26年11月、双子の姉として生まれた。生後2カ月ごろ、妹の清香ちゃんが体調を崩し、「進行性の肺静脈狭窄(きょうさく)に伴う重症の肺高血圧」と診断された。検査の結果、涼香ちゃんも同じ病気と判明。吹田市の国立循環器病研究センター病院に入院し、治療を受けている。清香ちゃんは昨年10月、生後11カ月で亡くなり、この病気で移植を受けずに2歳まで生存した子はいないという。
 同じ病気の患者が海外で移植手術を受けた例はなく、飛行機での移動によるリスクもあるが、涼香ちゃんの父誠博さんと母香織さんは渡航を決断し、先月30日に大阪で記者会見。前払い金として2億1900万円が必要となり、別に渡航費や滞在費がかかるが保険は適用されないため、両親の友人らも「すずかちゃんを救う会」をつくり会見後から募金活動を始めている。3カ月程度での目標額達成を目指しており、週末を中心に街頭募金を展開。12日のJR和歌山駅は午前11時から午後3時まで西口で行う。
 小幡さんは誠博さんの会社の後輩。9日に日高新報社を訪れ、「残された時間は短いです。なんとか先輩の娘さんを救いたい」と思いを語った。
 9日現在の募金額は約6000万円。「すずかちゃんを救う会」は口座振り込み(ゆうちょ銀行・記号14090、番号57461661など)でも募金を受け付けている。問い合わせは救う会事務局℡06―6875―3222。