日高地方ふれあいコンサート(同実行委員会主催)が5日夜、御坊市民文化会館大ホールで開かれた。海上自衛隊呉音楽隊が出演。900席の会場は満席で、立ち見が出るほどの盛況となった。
 実行委員長の瀧頭清治自衛隊和歌山協力会会長が「国民の生命・財産を守る任務を、誇りと責任をもって完遂しておられる自衛隊の皆さんの活動に、コンサートを通じて理解を深め、地域の皆さんと触れ合っていただきたい」とあいさつし、演奏に移った。第1部は、勇ましく行進曲を中心に演奏。2部では「ど演歌エクスプレス」と題して「浪花節だよ人生は」「箱根八里の半次郎」などおなじみの演歌をメドレーで9曲、軽快に演奏。手拍子も起こり、盛り上がった。
 坂本冬美のヒット曲「また君に恋してる」では女性隊員、auのCMでおなじみの「海の声」では男性隊員が豊かな声量のボーカルも披露。ジャズの名曲「スウィングしなけりゃ意味がない」で締めくくり、鳴りやまない拍手にアンコールとして「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ、続いて「軍艦マーチ」が演奏されると大きな拍手が湧き起こった。
 最後に「蛍の光」をマーチ風に演奏しながら客席を通って退場。観客は笑顔で手拍子を打って見送り、「本当に素晴らしい演奏でした。本格的なブラスバンドの音を楽しめて満足です」と話していた。