4月に発生した熊本地震の義援金として、日高高校の生徒有志20人が募金活動を行っている。5日に寺内町で開かれるごぼう商工祭2016でも活動し、協力を呼びかける。
 学校の取り組みで東日本大震災後の福島へ行った経験がある木下陽さん(3年)が発案。木下さんがメンバーになっている生徒会役員やイノベーション委員(現和歌山クラフト)の20人が賛同し、活動を始めた。これまで校内のほか、JR御坊駅やオークワロマンシティなどにも出向き、協力を呼びかけてきた。
 商工祭では同校から出展している書道部、美術部、茶道部のブースに募金箱を設置するほか、正午から午後2時までの2時間、メーン会場などで来場者に協力を呼びかける。翌6日には、木下さんと川瀬知宏君(3年)、樫原佑実さん(1年)の3人が和歌山市の日本赤十字社県支部を訪れ、同校附属中生徒会が校内で集めた募金とともに預託する。
 木下さんは「福島へ行った際に、助け合う大切さを強く感じ、自分たち高校生にできることとして募金を始めました。地震では熊本が注目されていますが、大分も被害を受けているので、大分の方の助けにもなれば」と話している。これまでの募金額は約32万円となっている。