高速道路印南SAを運営する日高観光物産センター㈱(代表取締役社長=日裏勝己印南町長)は23日、農業共済会館で第11期定時株主総会を開き、平成27年度の売り上げが、上下とも過去最高だったことを報告した。昨年4月29日のリニューアルオープン、8月30日の南紀田辺IC~すさみ南ICの開通で利用客が大きく増加し、売り上げにつながった。
 27年度の大阪方面の上り施設の売り上げは1億8927万3489円。26年度の1億5800万9957円より3126万3532円増加。これまで最高だった24年度の1億8459万1903円より468万1586円多かった。
 月別売り上げでは4月以外はすべての月で昨年同期より増。リニューアルオープン直後の5月は前年同期比126・82%。売り上げ額が最も多い8月は、7月12日の南紀田辺IC~南紀白浜IC間の開通による白浜への観光客増加の影響で、利用客が初めて3万人を超え、前年同期比124・63%。南紀田辺IC~すさみ南IC間開通後の9月は、昨年同期比140・50%で、以降も110~120%の月が続いた。
 白浜方面となる下り施設の27年度売り上げは1億859万1410円で、26年度より1509万4352円増加。月別では上り同様4月以外はすべて前年同期を上回った。
 総会では日裏社長が「リニューアルによって当施設の認知度がさらに高まり、高速南伸で白浜への観光客増加に伴い利用客も増え、過去最高の売り上げとなりました。今後も上下の相乗効果を上げるため努力するとともに、各イベントの開催も進めていきたい。また上り線で渋滞が見られますので、早期の4車線化も推進していきたい」と話した。任期(2年)満了に伴う役員改選も行い、日裏代表取締役ほか柏木征夫、小谷芳正、市木久雄の3取締役、畑中雅央監査役を再選。森下誠史監査役は任期中となっている。