紀州梅の郷救助隊(尾﨑剛通隊長)は22・23日、大地震で甚大な被害を受けた熊本県南阿蘇村を訪問。現地の避難所では温かい食べ物が不足している状態で、茶がゆを炊き出して被災者らに提供した。住民から寄せられた支援物資も届け、元気づけた。
 地震発生直後に先陣を切って現地入りした同隊隊員で兵庫県西宮市在住の災害コーディネーター高砂春美さんと連絡を取り合い、避難所では温かい食べ物が不足していることから茶がゆの炊き出しで支援することを決めた。21日午後、隊員9人がみなべ町役場を出発。フェリーを利用して九州に渡った。翌22日昼ごろ、南阿蘇村に到着。避難所となっている同村の長洋中学校では約500人の被災者が避難生活をしており、22日夜と23日朝・昼の3回にわたり、大鍋2つで茶がゆ500食分をつくって提供した。特産の梅干し、目刺し、アジの開きの干物、ミニトマトなども添えた。避難所にはインスタント食品、おにぎりやパンなどは確保されているが、その場で調理された食べ物がなく、被災者からは「温かくておいしい」と喜ばれた。みなべ町周辺の住民らから寄せられたトイレットペーパー、生理用品などの日用品や梅干し、缶詰、水などの食料品は現地の支援物資集積所に届けた。尾﨑隊長は「いろんな災害で被災した場所をみてきたが、どこも大災害を受けるのは初めての経験で対応が後手に回ってしまう。だからこそ、事前の準備や対策が必要」、隊員の森下秀夫さんは「避難所ではリーダーが不在だった。統率していくことが大切だと感じた」と振り返っていた。
 同隊によると、現地は各所で道路が通行止めとなっているほか倒壊した家屋はそのままの状態だったという。今後、状況をみて第2陣の出動を検討する。